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2026.04.26
コラム
【獣医師監修】犬のフィラリアとは?症状・予防・治療までわかりやすく解説

春から夏にかけて、動物病院でよく耳にするのが「フィラリア予防」という言葉です。
多くの飼い主さんがお薬を飲ませて下さっている一方で、

「フィラリアってそもそもどんな病気なの?」
「予防していれば本当に安心?」
「もし感染していたらどうなるの?」
と疑問を感じたことがある方も多いのではないでしょうか。

犬のフィラリア症は、蚊を介して感染する寄生虫の病気で、放置すると命に関わることもあります。
しかし、正しい知識を持って毎年きちんと予防すれば、しっかり防ぐことができる病気でもあります。

このコラムでは、犬のフィラリアについて、基礎知識から症状、予防、感染した場合の対処法まで、わかりやすく解説します。

今回のコラム監修者を紹介
著者のプロフィール画像

獣医師 森田 慶先生

獣医フリーランス協会 代表理事、株式会社Anicure/Anicure動物病院 取締役、東京動物皮膚科センター 歯科主任、特定非営利活動法人ペット災害危機管理士会 理事を務める。ペットスキンケアブランドMalukeの製品開発にも協力。

犬のフィラリアとは?

犬のフィラリア症は、正式には犬糸状虫症と呼ばれます。
原因となるのは「フィラリア(犬糸状虫)」という細長い寄生虫で、主に心臓や肺の血管に寄生します。

感染のきっかけになるのはです。
フィラリアに感染している犬の血を蚊が吸うと、蚊の体内にフィラリアの幼虫が取り込まれます。
その蚊が別の犬を刺すことで、幼虫が体内に入り込み、数か月かけて成長し、やがて心臓や肺動脈に寄生するようになります。

つまり、フィラリア症は犬から犬へ直接うつる病気ではなく、蚊を介して感染する病気です。

フィラリアに感染するとどうなるの?

フィラリアが心臓や肺の血管に寄生すると、血液の流れが悪くなり、心臓や肺に大きな負担がかかります。
最初のうちは目立った症状が出ないこともありますが、感染が進行すると次のような症状が見られるようになります。

  • 咳が出る
  • 疲れやすくなる
  • 散歩を嫌がる
  • 呼吸が荒くなる
  • 食欲が落ちる
  • 体重が減る

さらに重症化すると、心不全を起こしたり、お腹に水がたまったり、突然ぐったりしてしまうことも。
特に「大静脈症候群」と呼ばれる重い状態になると、緊急手術が必要になることもあり、命に関わります。

フィラリアは予防できる病気

犬のフィラリア症は、予防がとても重要な病気です。
しかも、きちんと予防を続けていれば防げる可能性が非常に高い病気でもあります。

一般的に使われているフィラリア予防薬は、蚊に刺されないようにする薬ではありません。
蚊を介して体内に入ってきたフィラリアの幼虫を、成虫になる前に駆除する薬です。そのため、決められた時期に、毎月きちんと投与することが大切です。
1回飲み忘れただけでも感染のリスクが生じることがあるため、予防期間中は忘れずに続けましょう

フィラリア予防はいつからいつまで必要?

フィラリア予防の時期は、地域によって多少異なりますが、一般的には蚊が出始めてから服用を開始し、蚊がいなくなった1か月後まで続けるのが目安です。

日本では多くの地域で、5月〜12月ごろに予防を行うことが多いですが、近年は気温が高い時期が長くなっているため、地域によっては通年予防を勧めることもあります。

正確な予防期間は、お住まいの地域や生活環境によって変わるため、動物病院で確認するのが安心です。

フィラリア予防前に検査が必要な理由?

フィラリア予防薬を始める前には、血液検査で感染の有無を確認することが大切です。
もしすでにフィラリアに感染している犬に予防薬を投与すると、体に大きな負担がかかる場合があるためです。

そのため、毎年の予防シーズン前に「今年も感染していないか」をチェックしてからお薬を始めるのが基本になります。

このタイミングであわせて健康診断を行うことも多く、春のフィラリア検査は体の状態を見直すよい機会にもなります。

もし感染していたらどうするの?

もしフィラリアに感染していた場合は、感染の程度や犬の状態に応じて治療方針を決めます。

治療には、成虫を取り除く治療、症状を抑える内科治療、運動制限などが含まれます。
ただし、フィラリアの治療は予防に比べて体への負担が大きく、治療中に合併症が起こることもあります。
そのため、やはり大切なのは感染してから治療することより、感染しないように予防することです。

まとめ|毎年の検査と予防が一番

犬のフィラリア症は、蚊を介して感染する寄生虫の病気で、心臓や肺に大きな負担をかけます。
放置すると命に関わることもありますが、毎年きちんと予防を続けることで防げる病気です。

フィラリア予防では、毎年の検査を受けること、決められた時期にきちんと予防薬を使うこと、飲み忘れを防ぐことがとても大切です。

「毎年やっているから大丈夫」と思っていても、予防時期や投薬方法が合っていないと、十分に防げないこともあります。
愛犬をしっかり守るためにも、この機会にフィラリア予防について見直してみましょう。

気になることがあれば、どうぞお気軽に動物病院へご相談ください。

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